Tuesday, September 9, 2008

甘粕正彦 乱心の曠野










 









 
 
 今読んでいる本です。
 新刊ではありますが、ちょっと古いです。(今年5月)
 これも先日下北沢RECの時に購入。

 そもそも甘粕正彦と言っても知らない人は多いのでは?(適当にリンク読んでください)
 大正時代の憲兵大尉で、無政府主義者虐殺の罪に問われ、その後満州国の発展に陰で力を発揮したした人。ってのが一般的な認識じゃないでしょうか。

 ワタシが甘粕正彦を知ったのは、映画ラストエンペラーでした。この映画で登場する甘粕役を坂本龍一がやっていたんですね〜。ついでに音楽も担当していて、それがアカデミー賞作曲賞とかも受賞しました。
 その頃のワタシは中華民国と中華人民共和国の違いもわからない、アホたれでしたが、坂本龍一によってワタシの中に甘粕という人物は深く刻まれました。

 買う予定どころか発売されていることも知らなかったこの本を、本屋の売り場で発見してスグにラストエンペラーを思い出し、頭の中で何かを計算する事も迷う事も無く買いました。
 ハッキリ言ってあんまり歴史を扱った書籍は読まないのですが、すごく面白いです。今の日本と全く逆の性格の(当時の)日本で人々がどう暮らしていたのか?なにを思っていたのか?結構気になります。

 昔の日本語の表現(漢字以外カタカナとか)の文章も多いので読みにくいし、結構なボリュームなんですが、放っとけば一日中読みそうなくらい面白いです。なので夜だけ読むようにしてます。(ワタシがなんもしなそうなので)
 さらに、わからない事をwikipediaなんかで調べながら読んでると、ハンパなく時間がかかります。

 現在第4章目に入りました。甘粕が軍法会議の判決を受け投獄されました。
 その後はいよいよ昭和に入り、満州での活動に入ります。読む前から壮大なストーリー(ノンフィクション)が想像できます。

 とても楽しみです。Adios!